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『さがしもの』角田光代
この本の特徴
読書に関する短編集です。
9つのホントの出会いが織り込まれていて、9通りの人生が描かれています。
この本を推薦する上白石萌音さんは、高校時代にこの本を読んで魅了されたそうです。
目次:
- 「旅する本」
- 「だれか」
- 「手紙」
- 「彼と私の本棚」
- 「不幸の種」
- 「引き出しの奥」「ミツザワ書店」
- 「さがしもの」
- 「初バレンタイン」
本を読んだ感想
・とにかく本を読みたくなる
・自分に合ったとっておきの1冊の本を探したくなる
・本屋さんに足を運びたくなる
こんなに人に読んでもらいたい!
・とっておきの1冊を見つけたい人orすでに見つけた人
・色んな本との人生をしりたい人
・上白石さんが好きな人
名言を厳選してみました
かわっているのは本ではなくて、私自身なのだと。
どうしても克服できないものがあると日々確認し、そんなふうに、私の中身が少しずつ増えたり減ったり形をかえたりするたびに、向き合うこの本はがらりと意味をかえる
それで私は思うのだ。人って記憶で構成されてるな、と。
不釣り合いでも、煮詰まっても、自分の言葉に絶望しても、それでもぼくは小説を書こう
おばあちゃん、あの、死ぬのこわかった?」私は思い切って訊いた。おばあちゃんは私を見、「こわいもんか」と胸をはった。
死ぬのなんかこわくない。死ぬことを想像するのがこわいんだ。いつだってそうさ、できごとより、考えのほうが何倍もこわいんだ」
本の一番のおもしろさというのは、その作品世界に入る、それに尽きると私は思っている。
一回本の世界にひっぱりこまれる興奮を感じてしまった人間は、一生本を読み続けると思う。
自分の言葉を捜すようにぼくは文字を書き連ね続けた
✔私は、個人的にこの言葉に共感しました。
自分にはとうてい不釣り合いな、小説というものを書いてみようと思ったのは、一昨年の暮れだ。なぜなのか、うまく説明できない。…
自分の言葉で、自分自身の言葉だけで、何かを言えないものか。拙くてもいい。饒舌でなくともいい、何か、何かないか。自分の言葉を捜すようにぼくは文字を書き連ね続けた。
書きたいことはあるけれど、文字にしてみると拙い言葉になってしまう。でも書くことに意味がある。書くという行動自体に意味があるので、私も引き続き執筆活動を頑張ろうと背中を押された言葉です。
ペンは剣よりも強し
大学生時代に学んだ”ペンは剣よりも強し”という言葉を久々に思い出させてくれました。
以上!本にまつわる物語が書かれた『さがしもの』紹介でした。
私も本は好きなので、コツコツと色んな本を探しつつ読み続けていきます。
最後に、友達からこの本をおすすめされて読んだので、本を紹介してくれた友達に感謝です。